후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
持ってる。こういう女に多少の学問と独立出来る職業を与えたら、虚栄に憧がれる今の女学校出の奥さんよりは遥に勝った立派な女が出来る、」と意気込んで咄した。
この結論に達するまでの理路は極めて井然としていたが、ツマリ泥水稼業のものが素人よりは勝っているというが結論であるから、女の看方について根本の立場を異にする私には一々承服する事が出来なかった。が、議論はともあれ、初めは微酔気味であったのが段々真剣になって低い沈んだ調子でポツリポツリと話すのが淋しい秋の寂寞に浸み入るような気がして、内心承服出来ない言葉の一つ一つをシンミリと味わせられた。
「その女をどうしようッてのだい?」
「どうする意もないが、境遇のため眠ってるヒューマニチーの眼を覚まさせるため、真面目な職業なり学問なりを与えてやりたいのだ」と、女の咄から発して人生論となり、コントのポジティヴィズムに説き及ぼし、蜘蛛が巣を作るように段々と大きな網を広げて、終にはヒューマニチーの大哲学となった。女の写真屋を初めるというのも、一人の女に職業を与えるためというよりは、救世の大本願を抱く大聖が辻説法の道場を建てると同じような重大な意味があった。