일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

はたもとたいくつおとこ

旗本退屈男

佐々木 味津三

佐々木 味津三의 旗本退屈男(はたもとたいくつおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 240,656자 · 478화면

아오조라 문고

実はこれが主水之介に、あまり類のない旗本退屈男と言うような異名を生じさせたそもそもの原因ですが、実に彼のこうして吉原五町街をぶらぶらとあてもなくさ迷いつづける事は、きのうや今日に始まったのではなく、殆んど三年来の一日一夜も欠かしたことのない日課なのでした。それも通いつめた女でもあるのなら格別なこと、どこにそれと思われる対手もないのに、唯そうやって一廻りするだけなのですから、まことに変り者です。しかし主水之介にして見れば大いに理由のあることで、せめてもそんな事なとしていなくては、とても彼は、この人の世が、否生きている事すら迄が、退屈で退屈でならないためからでした。

退屈! 退屈! 不思議な退屈! 何が彼をそんなに退屈させたか?――言わずと知れたその原因は、古今に稀な元禄という泰平限りない時代そのものが、この秀抜な直参旗本を悉く退屈させたのでした。今更改まって説明する迄もなく、およそ直参旗本の本来なる職分は、天下騒乱有事の際をおもんぱかって備えられた筈のものであるのに、小癪なことにも江戸の天下は平穏すぎて、腹の立つ程な泰平ぶりを示し、折角無双な腕力を持っていても、これを生かすべき戦乱はなく、ために栄達の折もなく、むしろ過ぎたるは及ばざるに如かずのごとき無事泰平を示現しつつありましたので、早乙女主水之介のごとき