후리가나로 읽는 일본 고전
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はたもとたいくつおとこ
旗本退屈男
佐々木 味津三
佐々木 味津三의 旗本退屈男(はたもとたいくつおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 240,656자 · 478화면
三
三
しかし、駕籠が門を出ると同時です。そこの築地を向うにはずれた藪だたみのところに、見るから風体の汚ないいち人の非人が、午下りの陽光を浴びて、うつらうつらとその時迄居眠りをつづけていましたが、足音をきくとやにわにむくりと起き上がりながら、胡乱なまなざしであとになりつ、先になりつ、駕籠を尾行出しましたので、時が時でしたから京弥がいぶかしんでいると、青竹杖をつきつつ、よろよろと近づいて来て、いきなり垂れの中の主水之介に呼びかけました。
「御大身の御方とお見受け申しまして、御合力をいたします。この通り起居も不自由な非人めにござりますゆえ、思召しの程お恵みなされて下さりませ」
「汚ない! 寄るなッ、寄るなッ」
慌てて京弥が制しましたが、非人は屈せずあとを追いかけながら、駕籠側に近よって来ると、再びうるさく呼びかけました。
「汚ない者なればこそ、合力いたすのでござります。そのように御無態なことを申しませずに、いか程でもよろしゅうござりますゆえ、お恵み下さりませ」
「寄るなと言うたら寄るなッ」
しかしその刹那でした。
「何を吐かしやがるんだッ。ほしいものは金じゃねえ、主水之介の命なんだッ。