후리가나로 읽는 일본 고전
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はたもとたいくつおとこ
旗本退屈男
佐々木 味津三
佐々木 味津三의 旗本退屈男(はたもとたいくつおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 240,656자 · 478화면
二
「まてッ。そちにはまだ大事な用があるわ」
鋭く主水之介が呼び止めながら、のそりのそりと庭先へ降りて行くと、ぎょッとなったようにして立ち止まっている件の男の側に歩み寄ったかと見えましたが、ここら辺もまた退屈男の常人でない一面でした。
「町役人とてもこれをこの分ではさしおくまい。わしとても亦その方をこの分で野に放つのは、いささか気懸りゆえ、また会うかも知れぬ時迄の目印しに、これをつけておいてつかわそうよ」
言うか言わぬかのうちに、およそ冴えにも冴えまさった武道手練の妙技です。しゅッと一閃、細身の銀蛇が月光のもとに閃めき返るや一緒で、すでにもう怪しの男の頤先に、ぐいと短く抉った刀疵が、たらたら生血を噴きつつきざまれていたので、
「痛えッ、疑ぐり深けえ殿様だな」
不意を衝かれて男が言い叫んでいましたが、主水之介が言ったごとく、どうも少し気にかかる奴でした。言いつつむささびのように身を翻えすと、もう姿が闇の中に吸い込まれていったあとでした。
二
かくしてその三日目です。
花の雲、鐘は上野か浅草かのその花はもう大方散りそめかけていましたが、それだけに今ぞ元禄の江戸の春は、暑からず寒からず、まこと独り者の世に退屈した男が、朝寝の快を貪るには又とない好季節でしたから、お午近く迄充分に夢を結んで、長々と大きく伸びをしていると、