후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
はたもとたいくつおとこ
旗本退屈男
佐々木 味津三
佐々木 味津三의 旗本退屈男(はたもとたいくつおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 240,656자 · 478화면
四
さやさやと忍びやかに広縁廊下を通りすぎていったのは、まさしく女の衣ずれの音でした。――刹那! 轡の音に目を醒すどころの比ではない。何ごとも知らぬもののように、軽い鼾さえも立てていた退屈男が、カッとその両眼を見開きました。手もまた早いのです。膝の下に敷いていた太刀をじりッと引きよせて、気付かれぬように柱の蔭へ身をかくしながら、ほの暗い灯りをたよりに見定めると、年の頃は二十七八の年増でしたが、ひと際白い襟足の美しさ、その横顔の仇っぽさ――。
「化けたなッ」
退屈男の脳裡にはあの言葉が閃きました。娘になったかと思うと年増に変り、年増になったかと思えば娘に変ると言った、今朝ほどのあの馬方の言葉です。いや閃いたばかりではない。果然女の行動には怪しい節が見え出しました。虫も殺さぬようにつつましく廊下を向うへ行くと、
「あのもうし、御免なされて下されませ。前に連れがいるのでござります。通らせて下されませ」
猫なで声で言いながら、日本橋の御講中といった裕福らしい一団がひと塊になってお籠りしているその人込みの間を、わざわざ押し分けながら前へいざり進んで行きました。
四
一間! 二間!……