후리가나로 읽는 일본 고전
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はたもとたいくつおとこ
旗本退屈男
佐々木 味津三
佐々木 味津三의 旗本退屈男(はたもとたいくつおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 240,656자 · 478화면
の格式、各支院の院主は五万石の格式を与えられているところから、納所の雛僧の末々に至るまでもかように権を誇っていたのは当り前です。
「ウフフ、こまい奴が十万石を小出しに致しおったな。鰯の頭も神信心、尼になっても女子は女子じゃ。見物してならぬと言うなら、遊山致してつかわそうぞ」
あちらへのそり、こちらへのそり、ウチワ太鼓、踊り狂ういやちこき善男善女の間を縫いながら、逃げのびた女やいずこぞとしきりに行方を求めました。
だが、いないのです。本堂からお祖師堂。お祖師堂から参籠所、参籠所から位牌堂、位牌堂から経堂中堂、つづいて西谷の檀林、そこから北へ芬陀梨峯へ飛んで奥の院、奥の院から御供寮、それから大神宮に東照宮三光堂と、七堂伽藍支院諸堂残らずを隈なく尋ねたが似通った年頃の詣で女はおびただしくさ迷っていても、さき程のあの怪しき女程のウブ毛も悩ましい逸品は、ひとりもいないのです。
ぐるりと廻って、再び本堂前まで帰って来たとき、
「とうとう見つかった。こんなところにおいででござんしたか、もしえ殿様!」
不意にうしろから呼びかけた声がありました。馬返しで別れた横取りの三公です。