일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふうりゅうたいへいき

風流太平記

山本 周五郎

山本 周五郎의 風流太平記(ふうりゅうたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 244,473자 · 487화면

아오조라 문고

――これをみれば、なにかわかるにちがいない。

万三郎は幾たびも、あけてみたいという誘惑を感じた。けれども、思いきってあけるだけの勇気は出なかった。

――もう少し待ってみよう。

もう少し待って、それでもつながこなかったら、麹町の兄のようすをみにゆこう、ことによると花田の兄にも不祥事が起こっているかもしれない。その惧れは充分にあるが、もしもそんな事が起こっていたら、そのときこそ包の内容を調べて、自分のとるべき途を考えるとしよう。

万三郎はこう思案をきめた。

すると五日めの宵のことであるが、夕餉のあとの茶を啜っていると、にわかに雨が降ってきた。少しまえから気温が高くなり、むしむしすると思っていたが、まるで夕立のように、大粒の雨がさあっと降りだしてきた。

その雨の音に消されて、あがって来た足音にも気がつかなかったが、ふと人の声を聞いたように思って振返ると、廊下に一人の若い女が立っていた。

万三郎はどきっとした。

部屋からさす行燈の光りの中で、その女が非現実的にみえたのである。にわかに降りだした雨と、その女のそこへきたこととが、超自然な現象のように思えたのであった。