후리가나로 읽는 일본 고전
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
山本 周五郎의 風流太平記(ふうりゅうたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 244,473자 · 487화면
八
万三郎は二人を斬り、休之助の右を詰めていた一人を斬った。みんな型どおり太腿への一刀であるが、寸分の狂いのない一刀で、二度と立ちあがれる者はなかった。
休之助と立合っている残りの一人は、さしたる腕ではないとみて、万三郎はすばやくそこから身をひき、半兵衛を捜すために走りだした。
要害山の山頂は広くはない、半円をなした台地の三方はすぐに急勾配の斜面で、密生した灌木と雑木林の間に、ところどころ松の大木がぬきんでて見える。北側は狭い尾根で、次の山頂に続いているが、そちらにも甲府城の人数が配置されており、敵の逃げ場もないし、隠れる場所もなかった。
石黒半兵衛の姿はみつからなかった。
敵はつぎつぎに討たれ、その数が減るにしたがって、みるみる勢いが落ちていった。
小屋も五棟のうち、燃えているのは二棟だけで、その焔の照らしだす乱闘の様相は、もはや最後の近いことを示し始めた。万三郎は竪壕のほうへ戻った。
すると石塁の趾のところで、とつぜん名を呼ばれ、立停って振返ると、そこにかよがいるので仰天した。
そんなことが有り得るとは夢にも思わなかったし、あんまり突然すぎるので、すぐには自分の眼が信じられないくらいだった。