후리가나로 읽는 일본 고전
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
山本 周五郎의 風流太平記(ふうりゅうたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 244,473자 · 487화면
「そして行方知れずですか」
「行方が知れぬばかりではない、かれらものるかそるかで松平伊豆のふところへとびこんだ」
こちらで聞いていながら、万三郎はわれ知らず微笑し片方の拳で空を打った。
――やりましたか、兄さん。
心のなかでそう叫んだ。
「それがどうしたんです」
かよが反問した。
「伊豆さまはおろか御老中が出たって、こちらは紀伊家、びくともするものじゃあないでしょう」
「ところがさすが豆州侯だ、直接この問題には触れず、異国船が近海に出没する、沿岸の防備を固めるようにと白川侯に強硬な進言をした」
「それだけですか」
「それだけさ」
蔵人はふくべを置いた。
「それで充分だし、最も辛辣な一札だ、豆州侯の進言には、紀州一帯の沿岸が覘われていること、某地には現に異国船の補給港があるということまで述べられていたという、そこで、――大殿から査察の使者が出されたくらいだ」
「大殿というのは何誰ですの」
「な、なに、それは」
蔵人は失言したらしい、ひどく狼狽したようすで、いきなりかよの手を掴んだ。
「あれ乱暴な、こぼれますわ」
かよは盃を持っていたので、こう云いながら身をひこうとした。