후리가나로 읽는 일본 고전
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
山本 周五郎의 風流太平記(ふうりゅうたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 244,473자 · 487화면
半次とおちづは赤くなり、眼を見交わしながら、座敷のほうへと戻った。半次は万三郎の隣りへ坐り、おちづは給仕の手伝いにまわった。つなやかよが花嫁衣装を脱いで、徹之助の妻の幾代と共に、酒肴を運んだり酌をしたりしているので、おちづも見てはいられなかったのである。
「深川一の名妓になるんだそうだからな」
兵馬が笑いながら云った。
「そうなるとおれのような旗本の四男坊には高峰の花だから、いまのうちに酌をしてもらうとしよう」
「あら、皆さんならお金は頂きませんわ」
おちづもきれいにやり返した。
「此処にいる皆さんなら、ほかのお座敷を断わってもお酌をしにあがりますわ、どうぞごひいきに」
四
おちづの巧みな応対で、座も賑やかになるし、半次もみんなの話題の中心になった。
万三郎はまだ「岡さま」のことが気になるので、おちづが酌をしにまわって来たとき、その後のようすを訊いてみた。しかし、あれ以来ずっと、松吉も逢っていないという。
「月々のお手当は来るんです」
とおちづは云った。
「いつも旦那の来る、黒江町のちづかというお茶屋さんへ、定って二十日の日にお手当が届くんですけれど、使いの人はそのたびに変っているのと、どこの誰から頼まれたかも知らないんですって」