후리가나로 읽는 일본 고전
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ふうりゅうたいへいき
風流太平記
山本 周五郎
山本 周五郎의 風流太平記(ふうりゅうたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 244,473자 · 487화면
そのなかでも、偽のつな、あのかよという娘の告白には降参した。
それは(もしも真実であるとすれば)極めて哀切であると同時に、少なからず皮肉であり、また宿命的なものをもっていた。
――見ぬ恋にあこがれていた。
とかよは云った。
万三郎が長崎にあって、ひそかにつなにあこがれていたとき、かよはつなの側にあって、万三郎のことを想っていたというのである。二人の娘は、そのまえには休之助のことで対立した。少なくともかよの表現を以てすれば、二人は互いに休之助を自分のほうに惹きつけようと嫉妬しあったという。
それは恋ではなかった。
姉に婿が来れば、妹はその義兄に対して無関心ではいられないものらしい。ことさら意地の悪いまねをするとか、媚をみせるとか、もっと積極的に、姉から義兄を奪ってやりたいなどと思うばあいもあるようである。しかしそれは女性一般の嫉妬ぶかさと、他人の所有物に対する無選択な羨望(なんでも自分のものにしたいという)の本能によるのだといわれる。もちろんこれは悪徳ではなく、女性の子供らしい無邪気さによるのであろうが。
休之助のばあいは恋ではなかったが、万三郎のばあいには事情が違っていた。