轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

わらわのはんせいがい

妾の半生涯

福田 英子

「妾の半生涯」東京堂、1904(明治37)年10月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 64,051 字 · 122 页

青空文庫

四 大評判

五 内縁

我が家に近き町はずれよりは、軒ごとに紅燈の影美しく飾られて宛然敷地祭礼の如くなり。これはた誰がための催しぞと思うに、穴にも入りたき心地ぞする、死したらんにはなかなか心易かるべしとも思いぬ。アアかかる款待を受けながら、妾が将来は如何に、重井と私かに結婚を約せるならずや、そも妾は如何にしてこの厚意に報いんとはすらんなど、人知れず悶え苦しみしぞかし。

四 大評判

我が家にては親戚故旧を招きて一大盛宴を張りぬ。絃妓も来り、舞子も来りて、一家狂するばかりなり。宴終りて後、種々しめやかなる話しも出で、暁に至りて興はなお尽きざりき。七年の来し方を、一夜に語り一夜に聴かんとれるなるべし。

明くれば郷里の有志者および新聞記者諸氏の発起にかかる慰労会あり、魚久という料理店に招かれて、朝鮮鶴の料理あり、妾らの関係せしかの事件に因めるなりとかや。かくて数日の間は此処の宴会彼処の招待に日も足らず、平生疎遠なりし親族さえ、妾を見んとてわれがちに集い寄るほどに、妾の評判は遠近に伝わりて、三歳の童子すらも、なお景山英の名を口にせざるはなかりしぞ憂き。

五 内縁

それより一、二カ月を経て、東京より重井ら大同団結遊説のため阪地を経て中国を遊説するとの報あり。