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にっき
日記
宮本 百合子
16 一九三〇年(昭和五年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 51,117 字 · 103 页
七月二十七日
七月二十九日
七月三十日
八月一日
そろそろ金がなくなった。いつも我々は、さてここはよい、一休みと思うところでヒョーローにつまってピーピーしはじめる。長崎でもそうだった。いいと思ったら金がなかった。
あの婆さんにやった70р の惜しさ!
七月二十九日 火
ニキーツキー садへ行った。
植物園。
日本のいろんな種類のひば類、竹、びわ、桐などある。ギボシュも葦もある。植物園として大してふぜいはないが、丘陵の上にあって、派手な松葉ぼたんの花園に黒海の風がじかに吹くところがとりえだ。糸杉のやにの匂いが潮風にのって、炎天ににおう。わるくなかった。小さな野天のストロー※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ヤで обед。かえりは赤い飾を馬具に垂した二頭立てのしゃれた馬車でかえった。海岸沿いの坂道を。
七月三十日 水
目っかちで совхоз〔国営農場〕とサナトリー〔サナトリウム〕を見物に出かけた。これにニキーツキーと反対の……。
べこ右目にものもらいが出来て痛い。しっぷをした。
郵便局で 300р。
八月一日 金
ヤルタを十時出発。アルプカまで自動車で(一時間)ゆく。アルプカの宮殿というのはそう大したものでない。