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にっき

日記

宮本 百合子

16 一九三〇年(昭和五年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 51,117 字 · 103 页

青空文庫

六月十二日

六月十三日

六月十二日 木

○ ВОКС へ寺島さんをつれてゆき、美術のことに関してきいた。

○暑い。夏になった。

○仕事。

○今日からタバコが Lux Delu 等、ホテルの下の卓子、ВОКС の玄関にも出て居る。

○バター

六月十三日 金

○仕事。

○夜六時すぎから24にのっかって、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)河の鉄橋までゆきそれから―― М・Г・У〔モスクワ大学〕の寄宿舎の前を通ってサード・クリトールィ・И・オードイハ〔文化と休養の園〕へ行った。こっちは森が多く、河への見晴し美しい。段々ゆくと広場で芝居がある。多勢の若いものが群れて目かくしをし、片手の掌を肱の下へ出したのを誰が叩いたか当てっこをする遊びをやったり、帽子はたき落しっこをしたり、金はつかわず愉快に遊んで居る。いろんな ГОРОДОК〔棒投げ遊び〕があって、体育のところでは音楽をやり、指揮者が台に立って大きな集団遊戯をやってる。ガルモシュカで踊ってるのもある。ここは若いものが多く、実に遊び上手に遊んで、さっぱり楽しんで居る。いい心持だった。自分、その大きな輪踊りの中へ入って踊らず、Y、早くかえりたがってヤイヤイ云うの随分残念だった。