轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

春の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 160,757 字 · 321 页

青空文庫

第三 酔醒め

胃吉「お酒が来たらモー仕事なんぞするものか」と噂の言葉終らざるに腹中の天地忽ち震動して上の方より押出し来る酒の洪水「ソラ来た逃げろ逃げろ」「津波だ津波だ」と胃吉も腸蔵も一目参に逃げて行く。

○ゴマメは蛋白質五割九分、脂肪弐割一分ありて滋養多し。然れども極めて不消化物なり。

○数の子は蛋白質弐割、脂肪一分あり。これも不消化なり。

○黒豆は蛋白質四割、脂肪壱割八分、含水炭素弐割弐分あり。植物中最も滋養分に富むものなるが極めて柔く煮ざれば消化悪し。

○豆腐は大豆より製したるものにて滋養分多く、蛋白質七分六厘、脂肪三分六厘あり。最も賞用すべき安価食物なり。然れども消化は悪し。

○蒲鉾は上等品にて蛋白質弐割、脂肪七毛あり。

○焼豆腐、人参、牛蒡その他のお煮〆を煮るには魚類のスープを用ゆべし。

第三 酔醒め

「モシモシ大原さん、大層お魘されですね。どうなさいました、怖い夢を御覧になりましたか。モーお目覚めなさいまし」と年若き妻君は年賀の客の年頃三十二、三なる男が酒に酔いて臥したるを呼起す。ウームと両手を展ばして漸く我に還りたる酔余の客妻君の顔を見て面目無気に起き直り「どうもこれはとんだ御厄介をかけましたね。