轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
「時事新報」1934(昭和9)年8月25日~1935(昭和10)年3月16日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 239,520 字 · 475 页
「これでは興行はおぼつかなし……」
「というところへ眼星をつけ……」
「ただ今都を退散仕り……」
「伏見か奈良か、宇治か大津か、その辺を打って廻ります所存……」
「大木戸お通しくださりませ」
と、口々に喋舌り立て、まくし立てた。
と、そこへ金地院範覚が、酔いのさめきらぬ足どりで、よろめきながら寄って来たが、
「ナニ香具師だ。旅芸人だと。……よしよしそれに偽りなくば、関所を通る切手がわりに、得意の芸当演じろ演じろ!」
と、さも横柄に罵るように云った。
「これはこれは山伏殿、ごもっともなその仰せ、では仰せに従いまして、おぼえの芸当仕りましょう。……やあやあ泣き男と笑い男、幽霊女と鶏娘、まかり出て芸当仕れ」
「オーッ」
というと四人の太夫が、一行からぬけて前へ出た。
「悲しや悲しや、九郎判官義経公には、あれほどの功をたてましたに、酬いられずに奥州落ち、安宅の関では弁慶の忠義、やっと関守をたぶらかし、脱け出すことは出来ましたものの、落ち行く先は辺鄙の奥地、ろくなたべ物とてはありますまいし、ろくなお伽衆とてもありますまいし、思えばお気の毒なお身の上、オーオーオお気の毒な」