轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
「時事新報」1934(昭和9)年8月25日~1935(昭和10)年3月16日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 239,520 字 · 475 页
建武の中興成就したのである。
大塔宮護良親王におかせられては、征夷大将軍に拝され給うた。
が、これらも一時であって、主上の御諱を一字賜わり、尊氏と改名した足利高氏がそういう、恩寵にあまりに狎れ、北条氏に代わって己自身、政権をとろうものと策動した。
ご聡明達識の大塔宮には、尊氏の野望を観破あそばされ、未前に剪除あそばされようとなされた。
が、誠にご不運にも、事御志と違いたまい、足利の手に宮家には、お渡りあそばさるる御身の上となられ、遥々鎌倉へ移らせられ、苛察冷酷の典型的悪将、尊氏の舎弟直義の手にて、二階堂ヶ谷東光寺内の、窟に幽居あらせられた。
十一月十五日のことである。
その年も暮れ翌年となり、建武二年七月となった。
ある日吉野の山路を、二人の旅人が通っていた。
金地院範覚と浮藻とであった。
「ずいぶんお暑いじゃアございませんか」
金剛杖をだるそうに突き、笈を重そうに揺りながら、優しい声で範覚は云った。
「そうねえずいぶん暑いのねえ。でももう旅には慣れているから、わたしは苦しいとは思いませんわ」
六部姿にやつしている浮藻は、こう云って笠を傾むけて、笑ましげに範覚の顔を眺め、