轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

――獄中手記――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 191,571 字 · 383 页

青空文庫

の名をもってよばれていた。

だから、部落はまさに二つの階級から成っていると見ていいのだが、この二つの階級は水と油とのようにはっきりと区別されていた。余程のことでもない限り互いに往き来するようなことがなく法事をするのにも、祝い事をするのにも、招かれる範囲はきまっていた。

同じ階級内では、節句や七夕の団子などはもちろん、定りきったお正月の餅までもやり取りした。それもしかし血縁につながれた部落内の親情からの贈答ではなく、ただ義理一点ばかりで、先方のくれただけの数を、もしくはそれだけの価格のものを、こちらからも返すといっただけのことであって、内輪ではかなり苦しい算段をしながらも、総じて嵩の張る派手なものを贈答し合うのが常であった。だが総体に交際は派手で、虚栄的で、お祭りとか葬式とかの時にはできるだけ金目のかかった衣裳をつけて出るのが女の習慣だった。

今も言った通り、芙江は小さな村ではあったが、何しろそれは本線の停車場を控えたところなので、たびたび通過するいわゆる名士や高官連の送迎に、小学生や憲兵はもちろん、村の有志、さては女どもまでも飛び出して来て、駅頭に整列する半ば義務的なものを負わされていた。