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しそうとしてのぶんがく
思想としての文学
戸坂 潤
「思想としての文学」三笠書房、1936(昭和11)年2月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 209,809 字 · 408 页
からである。――或いは寧ろこう云った方がいいかも知れない、私は例の第一常識と第二常識との対比を用いることによって、文学が一からげに疑いつつある処の所謂常識(社会常識=常識道徳)を、多少分解整頓することが出来はしないか、と。
文学が常識的道徳と呼び、又一般から社会常識と呼ばれているものは、何か。まず今日の日本で実際に社会常識と考えられているものを見るとしよう。ここには明らかに二つの「常識」の対立があるのである。一方のものを代表するのは、×××××にかかわる一連の公的表示に現われる日本人の「×××××」××いうものであって、之なしには、或いは之を否定しては、今日の日本の×××××××××××××ということになっているのである。尤も×××××は×××イデオロギーであって、特別にオフィシャルな形を偶々取ったものに他ならないが、問題は、そういう特別にオフィシャルな形を取った、或いは取り得た、当の基底が何か、ということにあるので、夫は社会の一方に於ける通念というようなものなのである。
通念にも二つの対立があるというかも知れない、単なる社会意識の現象としては確かにそうで、「あわて者の熊さん」