轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しそうとしてのぶんがく

思想としての文学

戸坂 潤

「思想としての文学」三笠書房、1936(昭和11)年2月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 209,809 字 · 408 页

青空文庫

4 批評観三題

一 文学批評に於ける三つの要点

併し局外批評家という人間に就いては今問題ではない。局外文芸批評家(?)の内にだって、局外文芸批評家として適当な人間もいれば不適当な人間もいるからだ。――だが少なくとも、局外文芸批評というもの自身が無価値だというような迷信は、右に述べたことで大部分ナンセンスに帰しはしないかと思うのだ。

局外批評乃至局外批評家に就いての議論を、目に触れた限り目を通して見たが、その内で唯一つ問題の核心を突いているように思われたのは、春山行夫氏(『神戸商大新聞』)の感想文だったと云っていい。それによると局外文芸批評家は、文学は詳しく知らなくても批評に就いてはよく知っているだろう、批評を知らない専門文芸批評家よりも遙かにましだ、というのである。

(一九三五・一〇)

4 批評観三題

一 文学批評に於ける三つの要点

文学がどういうものであるにしても、少なくとも、それが一個の社会現象となって現われて初めて完結する或るものだということは、云うまでもないことで、そしてそれが一個の社会現象となって現われねばならぬということだけから、他の一切の遠近の諸社会事象と本質的な交流関係に這入ったものであらざるを得ないということになる。