Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おばけのしょうたい

おばけの正体

井上 円了

Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme

Aozora Bunko

仏教のいわゆる娑婆即寂光とは、このことならんと思わるるほどであります。もし、さらに進んでその心地に真怪の別天地を開ききたらば、上は日月星辰より下は山川草木に至るまで、みな不可思議の光明を放ち、春花秋月はもちろん、雨夕風晨なおよく最妙極楽の光景を現し、一望たちまち快哉を叫び、手の舞い足の踏むを知らざるの妙境に達することを得るは、実に不思議中の不思議ではありませぬか。世にかかる不思議のあるを知らずして、いたずらに生死の門に迷い禍福の道に惑うは、これを評して愚中の愚と申さなければなりませぬ。あに、かなしき次第ではありませぬか。

今日、愚民の知と意との不具を療する方法は、宗教と教育との二道ありて、教育は知識を進むるを目的とし、宗教は惑情を定むるを本意とするゆえ、この二道並び行わるれば、自然に迷信を一掃することができる道理でありますけれども、その方法は内科の治療のごとく、漸々徐々にその結果を示すものなれば、あたかも靴を隔てて足を掻くがごとくに思われ、なんとなくまわり遠きように感じられます。今、迷信の弊害は旦夕に迫るありさまなれば、外科の治療のごとく、即時直接にかゆきところに手を届かするような方法がありそうに考えます。