Japanische Klassiker mit Furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme
第二九項 老樹の怒鳴
糸車の古いのを、雪隠の天井へ投げ込んで置いたまま、久しくなって忘れていたのを、鼠めが車の輪へつかまって、南京鼠のように曲芸をやっておもしろがっていたのだ。その都度、油の切れた車がギーギーと音がするのを妖怪と思ったので、ずいぶんばかげたことだが、妖怪などというものはみなこの類であろう。
人は万物の長といいながら、鼠の曲芸に驚かされるなどは笑止千万である。
第二九項 老樹の怒鳴
大樹の老いさらばえたるものには、往々怒鳴をなすことがある。世間にてはこれを奇怪として、その原因を狐狸や天狗に帰するが、しからざればその木に精神がありて、村内に災難のあるを予告してくれるのであると申せども、これもとより樹そのものの怒鳴するのでなく、その樹幹の内部に禽獣動物の棲み込んで発する音である。明治二十八年、尾州丹羽郡青木村字天摩なる神社の境内に、古杉の大木があったが、その木が毎夜怒鳴してやまぬから、たちまち近郷近在に知れ渡り、その声聞かんと、毎夜遠近より集まり来たりて山を築くほどであった。かくて、ついに警察の耳に入り、その力によってようやく原因が明らかに知れた。この樹の体内に空洞があって、その口が外に開いているから、この口よりいろいろの方法をもって洞内を探ってみたれば、ついにその内部にふくろうの巣を作って住めるを発見し、数日間の怒鳴