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Japanische Klassiker mit Furigana

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おばけのしょうたい

おばけの正体

井上 円了

Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme

Aozora Bunko

第八九項 火柱の話

第九〇項 御札の話

そうだ。

第八九項 火柱の話

妖怪中に火柱と申すものがある。余はいまだ実視したことはないが、その名のごとく、火の形が柱のごとくなって空中に立つのである。世間にて、火柱のたつときには必ず火災が起こるといい、しかもその柱のたおれたる方位において起こると申すが、余は気候、晴雨の関係によって、地気が上って火柱のごとく見ゆるのであろうと信じている。しかるに、ときによっては訛言に出ずる火柱もある。余はかつて聞いているが、某町にて火柱立つとの評判が起こり、間もなく火災があった。その評判のもとをただしてみたるに、その近辺に放火の賊があって、自ら放火せんために、あらかじめ火柱が立つと言い触らしたのであったと聞いておる。

第九〇項 御札の話

また世間にては、人の水中に溺死せるときに、その死体の沈んでいる所を知るには、水天宮の御札を流せば必ず分かると信じている。先年、余が大分県を巡回せしとき、ある人がそのことについて実験せし話をしたことがある。その当人は、「水天宮の御札に限って知れるはずはない。これはほかに理由のあることと考え、普通の紙を御札の形に切ってためしてみた。果たして、その沈んだ所に死体があった。