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Japanische Klassiker mit Furigana

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おばけのしょうたい

おばけの正体

井上 円了

Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme

Aozora Bunko

第二六項 狐狸の拍子木

その家にては深夜になるに従い、カチャンカチャンという一種の奇怪なる声が絶えず聞こえてくる。いかにも妖怪の音らしく感ぜらるる。しかし、これには必ずしかるべき原因あるべしと思い、よくよく取り調べてみれば、その家の井戸の中に、途中よりサシ水の穴ありて、これより落ち込む水の滴る音なることが知れた。多分、これまで、かかる雑水のまじれる井水を飲むために、病人も出でたるに相違ないとの説であった。妖怪屋敷も原因をただしてみれば、こんなもの。

第二六項 狐狸の拍子木

余がむかし越後にいて、ある田舎の妖怪屋敷を探検したことがある。その家は大なる茅屋にして、裏には深林と墓場とがあるのみだ。越後は雪の多く積もる所で、三、四カ月の間は屋上に雪が絶えぬありさまである。その雪のようやく消えんとするころ、毎夜、屋後に拍子木をうつ音がするとの大評判になり、ここに来たり集まるもの、みなその声を聞いて恐れて帰り、これは狸の拍子木であるとの公評であった。つまり、越後の深林中に住する狸の所業ということにきまった。余も一度探検に出かけその音を聞いたが、狸の仕業でないと思い、よくその方角、位置を聞き定め、翌日再びここに至り、屋後を探り見るに、大いなる竹の筒(筆立てのごときもの)が雨滴の落つる所に立ちおり、これに屋根の雪がとけて落つるときに、その一滴一