Japanische Klassiker mit Furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme
第二七項 屋内の怪音
第二八項 鼠の曲芸
滴がこの筒の中に落ち込み、ために発したる音なることが分かった。昼間は世間の騒がしさに奪われて聞こえぬけれど、夜間になるとその音がよく響くのである。これを狸の拍子木などとは、実に滑稽ではないか。
第二七項 屋内の怪音
宮崎県宮崎郡田野村にて、村長より直接に聞いた話に、その村のある民家に、二階の人のおらざる所に、毎夜キー、キー、キーと鳴る音がするので、妖怪の仕業に相違なかろうとて、たちまち大評判となり、わざわざ探検に出かけるものも、みなその音を聞いて、驚きかつ恐れて帰って来る。そこである夜、村長が出かけ、二階の片隅にひそんで静かにうかがっていたるに、一頭の鼠が出で来たり、ここにある糸取り車に乗り、おもしろそうに車を回しはじめた。その音がまさしく妖怪の声となり、キー、キーと響くから、早速その鼠を追い払いたれば、すぐにやんでしまい、そののち糸車を階下へおろしたるに、全く怪音がなくなったとのこと。
第二八項 鼠の曲芸
これと同様の事実が『青森新報』に出ていたことがある。その話は左のとおり。
なんとやらいう土地の百姓家で、夜になると雪隠のそばへ妖怪が出る。もっとも姿は見えないが、ときどきギーギーという怪しい声が聞こえるので、家内中の恐怖はもちろん、近隣の者まで驚き怪しんで評判となったが、その原因がおかしい。