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Japanische Klassiker mit Furigana

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おばけのしょうたい

おばけの正体

井上 円了

Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme

Aozora Bunko

第三七項 金貨の幽霊

第三八項 投石の怪事

など、真実らしく語り伝えて、夜に入れば、井筒の辺りは人山を築くばかりに集まれる由。

これ、燐火なることは明らかである。

第三七項 金貨の幽霊

余は先年、某新聞にて読んだことを記憶している。その事柄は、東京新橋尾張町辺りに、夜ふけ、人寝ね四隣静まりたる後、ある屋敷より、毎夜サラサラと紙ずれの音と、チャリンチャリンと金貨の響きの漏るるより、こは金銭に恨みを残して死したるものの亡霊でもあって、この音を発するものであろうとの評であったが、その実はしからず。その屋敷の中に、非常の締まり屋にて、金銭を貴ぶこと一方ならず、毎夜人の寝るころより夜明けまで必ず起きて、金庫の前に座し、その積もりし金をいちいち数えるのがなによりの楽しみにしているものがあって、夜半後にその当人の手にて数える音が、戸外に漏るるに至ったのであった。幽霊にも奇体の幽霊もあるものだ。

第三八項 投石の怪事

世間には、夜中、石を投げて人を驚かす怪事が昔から伝わっている。これを狐狸の所業に帰し、狐が後足にて石をけとばすのであるといい、また天狗礫とも申して、天狗が石を投げるのであるとの説であるが、今日にては全く人の所業なることが分かってきた。