Japanische Klassiker mit Furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme
第五九項 ランプの幽霊
第六〇項 西瓜の幽霊
下女のみならず、世間多くの人の幽霊談はこのようのものであろう。
第五九項 ランプの幽霊
これに類したる幽霊談は、先年発行の『都新聞』に「下谷怪談」と題して掲載してあった。今、その要を摘載するに、「下谷区下車坂町、日蓮宗蓮華寺の裏手にある墓場へ、火の玉が出る、幽霊が現れるといい出だしたるより、同寺の住職が、その正体を見届けんとて、下僕を従え、午前二時ごろ墓場へ行き見しに、無縁塚よりボンヤリ光の現れしに、さてはと題目唱えながらよくよく見れば、ランプらしきように見ゆるにぞ、いよいよ近よれば、果たしてランプに紙を覆いありしのであった」これは何者かの悪戯より出でたるに相違ない。
第六〇項 西瓜の幽霊
世間にときどき奇を好むものあって、化け物や幽霊を偽造し、人を驚かすをもって愉快とするやつがある。数年前、諸新聞に見えたる西瓜の悪戯もその一例である。
四谷区南伊賀町、法華宗法蔵寺の墓地内に欅の大樹あり。毎夜、絶頂に青赤の火の玉現るると近傍の取り沙汰に、いずれも恐れおののき、評判高くなりしに、四谷署より一夜、午前三時ごろ両名の刑事、実否をたださんとて現場へ出張せしに、深更に及びて何者か欅をねらいて瓦石を投じおるにぞ。