Japanische Klassiker mit Furigana
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lesen Sie ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) von 永井 隆 (ながいたかし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.351 Zeichen · 213 Bildschirme
そのキリシタンに信仰を棄てさせることがどうしてもできぬと知った役人は昔ながらのむごたらしい拷問を加えて弾圧しましたけれども、いっこうに効果はありません。
慶応四年六月維新政府はついにキリシタン中の重だった者百十四名を捕らえ、これを萩、津和野、福山に流しました。それでも浦上に残った信者は相変わらず信仰を守っていました。こえて、明治三年一月一日、政府の命を受けた弾正渡辺登は長崎に来て、浦上キリシタンを老人子供残らず召し捕る振遠隊の兵士に指揮される、おびただしい捕り手が、突如長崎役所から繰り出すと、なだれをうって浦上に殺到し、片っぱしからからめとる──。捕らえられたる数は二千八百十人に及び、村はからっぽになりました。彼らはみな、殉教を覚悟しました。「打ち首に会うか火あぶりにされるか、海の中にほうりこまれるか、いずれにしても、固く神の教えを信じて動かなかったならば、必ず天国の栄冠を賜わるのだ。どんなひどい目に会っても、教えを捨てて地獄に落ちるような愚かなまねをしたくない」
年寄りも子供も男も女も無学な百姓であったからむずかしい宗論を知っているわけではなかったが、ただこれだけのことはみな知っていたのです。