Japanische Klassiker mit Furigana
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lesen Sie ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) von 永井 隆 (ながいたかし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.351 Zeichen · 213 Bildschirme
教育
べつに人間がおせっかいに手を出して、節ごとにある雌花の基を間引いたりなどしなくても、へちまだなにへちまがなり過ぎてたなの壊れるほどのことは起こらなかった。
教育
たなの上にふとり始めたへちまの、あるものはうまく組み竹の目をくぐってぶら下がったが、くぐりそこねてたなの上に横たわったままのびるのもあり、半分くぐりかけて先がひっかかり、真ん中からへし曲がったまま大きくなるのもある。素直にぶらさがるのがへちまの本性で見るのも気持ちいいが、ごろりと横になったまま図太くなるのも面白い。面白くないのは半分ひっかかって曲がったままふくれるやつである。
曲がったやつといっても運悪く組み竹にさまたげられたのであって、もともとへちまに責任はない。
誠一がのぼっていって、その曲がったのを組み竹のあいだからぶらさげてやった。どうもつり針に青虫をさしたようで見るからにいやらしい。誠一が手をかけて無理にまっすぐにため直そうとしたら、ぽっきり折れて白い腹の中を見せた。
無理にため直そうとしたって殺すばかりさ、自然の成り行きに任せようと私は言った。
真っ直ぐなのも曲がったのも、ぶらりぶらりと風にゆれながら、日に月に太く長く形をととのえるのであった。