Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lesen Sie ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) von 永井 隆 (ながいたかし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.351 Zeichen · 213 Bildschirme
魚
それはまさに陣痛の苦しみだ。陣痛の極まるとき、あらゆる罪のつぐのいをはたし、潔められた、新しい私が生まれ出るのである。生まれ落ちるところはどこか、というと、この世ではない。天国である。永遠の幸福を約束された天国である。
「われは罪をゆるし、肉身のよみがえり、終わりなき生命を信ず」と公言して、パスカルも死んだ、メンデルも死んだ、パストゥールも死んだ、私の家内も死んだ、みんな永遠の新生命をたのしみに、にこにこして死を迎えたのだった。
さっき私の前を通った花嫁さんは、もう花むこさんの門に近づいているころだ。花むこさんはおごそかな微笑を浮かべて、床の間には菊などを活けたお座敷で待っていることであろう。──私もこの荒壁の部屋を潔めて、黒衣の花嫁さんを待っている。だが、その結婚の日はいつになるのかしら?──花は何の季節だろう? 秋ならば白菊、冬ならば水仙、春ならば……
魚
村田君が大きな魚を病気見舞いに持って来てくれた。ひらめみたいな形をしているが眼は両側に別れてついている。配給には顔を見せたことのない見事なもの、まながつおという一級品だそうである。さっそく刺し身と煮付けにして、たらふく食べた。