Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ロザリオのくさり

ロザリオの鎖

永井 隆

Lesen Sie ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) von 永井 隆 (ながいたかし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.351 Zeichen · 213 Bildschirme

Aozora Bunko

丸ぼうろ

性は元来純潔を要するものなのでしょう。あなた方青年はいま神から特別に祝福されているのです。それを感謝しなければなりません。そうして神の思し召しにそうように霊魂も肉身も潔く保ってくださいね。

丸ぼうろ

多比良町の婦人会に私は話をしに行った。ひと月まえに長崎市で開かれた県主催の講習会で顔見知りの幹部のおばあさん方が駅に迎えに出ていて、先日のお話をこの町の婦人にもぜひ聞かせていただきたくて、とあいさつなさった。

会場は町をはなれた寺だった。客間に通され、正式のあいさつがすむと、おばあさん方は開会の準備がととのいましたらご案内いたしますから、それまでどうぞごゆっくり、と言って出て行った。白い大障子を開けたら青い海だった。

あまり青い海だったので見ているうちに私のまわりはすっかり青くなってしまった。その青さの中を美しい多比良がにが幾千となく幾万となく、ゆらりゆらり泳いでゆく。私はそれに見とれて、なるほど秋空は青いから赤とんぼが生まれ、有明海も青いからこんな美しいかにが生まれるのだなと思ったりしていた。そんな状態にあったので、「どうぞお茶を──」の声にふりむいた目の前に、手織り木綿のかすりもにおう乙女が涼しいほおえみをたたえて手をついているのを見てつい「あら、乙姫さま」