Japanische Klassiker mit Furigana
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lesen Sie ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) von 永井 隆 (ながいたかし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.351 Zeichen · 213 Bildschirme
判決
と私が言った。
誠一がすぐに無邪気に叫んだ。
「クリーム水瓜だね、お父さん。昨日のと同じだ」
判決
ねずみが暴れるので山田さんからねずみおとしを借りて来て台所に仕掛けた。子供らが寝しずまると間もなく、ことことやりだした。切り芋を引きに出て来たなと思って耳をすましていると、パシッとかかった。誠一を起こし、ろうそくに火をつけさせて、障子をあける。照らしだされた板の間の、ねずみおとしの中に動くもの──なんだか居直り強盗にでも向かうような気がした。火を近づけると、ねずみはあわてだした。あわてるのを見たら、こわくなくなった。なんとかして抜け出そうと金網の中でてんてこ舞いをしている。誠一も私も息をこらしてじっと見ている。そのうちに、ねずみはついにあきらめたものか、向こうのすみにうずくまってしまった。誠一が火ばしでつついてもじっとしている。動かぬ奴は面白くない。誠一がくしゃみをした。私らはろうそくの火を消して寝床にもどった。昨夜まで暴れて、われわれの乏しい配給品を食い荒らした犯人がまんまと捕らわれたのに、限りない満足をおぼえて私はぐっすり眠りこんでしまった。
ねずみの裁判は夜が明けてから行なわれた。