Japanische Klassiker mit Furigana
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lesen Sie ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) von 永井 隆 (ながいたかし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.351 Zeichen · 213 Bildschirme
ありと砂糖
されど聞きて行なわざる人は基礎なくして土の上に家を建てたる人のごとし、激流これを突けば、ただちに倒れてその家のこわれはなはだし」と。
ありと砂糖
上野さん。けさ私がディールさんからいただいたコーヒーを飲もうとしていると、砂糖の甘いにおいをかぎつけたのか、ありが近づいてきました。大きな黒ありです。黒ありはいかにも自信ありげにしきりに触角を振りながら右往左往しつつしだいに砂糖つぼに近寄ってきました。ついにつぼにたどりつきました。中には白い小さな六面体結晶がある。たしかにその形状は砂糖らしい。けれども、砂糖と決定することはできない。黒ありは、間をガラスにへだてられて、その白い結晶を手に入れてなめてみることができないのです。黒ありはつぼのまわりを残るくまなく調べる。しかし中に入ることはできない。つぼのふたをあける力もない。黒ありはいつまでもつぼの外をくるくるまわっていました。
すると別に小さな赤ありが現われました。しきりに触角を動かしながら、右往左往して近づいて来る。赤ありはたびたび立ち止まっては考える。なんだか祈っているように見える。祈り終わってまた進む。