Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

むすめえんじゅつし

娘煙術師

国枝 史郎

Lesen Sie 娘煙術師 (むすめえんじゅつし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 267.766 Zeichen · 530 Bildschirme

Aozora Bunko

「どうせ撲り合いにはなるだろうよ。切り合いになんかなるものか」

セセラ笑いを洩らしたが、それでも左手を鍔際へやると軽く鯉口をくつろげた。

「さてこれからどうしたものだ?」

小首を傾げはしたものの、逃げようかなどと思ったのではなく、こちらから先方へ進んで行こうか、それとも先方からやってくるのをたたずんでここで待ち受けようかと、一瞬間思案をしたものらしい。

「どっちみちたいした相手ではない。俺のほうから行ってやろう。なにさ自宅へ帰るのさ」

で、浪人は無造作に、三人のほうへ歩き出した。その結果起こったのが乱闘であった。

遊び人ふうの一人の男は、匕首を月光にひらめかすと、毬のように弾んで突いて来た。とそれよりも少しばかり早く、同じく月光をひらめかして、水平に流れる光物があった。すぐに悲鳴が起こったが、同時に一つの人の影が、往来のはずれへケシ飛んだ。浪人が腰の物を素破抜いて、斬ろうともせず、突こうともせず柄頭で喰らわしたのを眉間へ受けて、遊び人ふうの人間が、往来のはずれへケシ飛んだのである。が、そういう一刹那に、今度は遊び人ふうの人間が、前後から二人突いて来た。