Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
Lesen Sie 娘煙術師 (むすめえんじゅつし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 267.766 Zeichen · 530 Bildschirme
はさみ討ちか
と、なんということであろう? その行列は消えたではないか。いやいや実は消えたのではない、傍らに立っていたりっぱでもない、小門を持った二階屋へ、消えてしまったといってもよいほどに、忽とはいり込んでしまったのである。
「五十嵐様、あれは?」と息をのみながら、鈴江は駒雄へ顔を向けた。「さあ」と駒雄はいいはしたが、後へ継ぐべき言葉はなかった。
はさみ討ちか
武士たちがいずれも頭巾をかむって、緑色の小袖を着ていたことと老女たちがこれも緑色をした、衣裳と被衣とを着けていたことが、鈴江の眼には残っていたが、二人の武士が前後に立って、若衆髷の武士の死骸らしい物の、肩と足とをささえ持って、真ん中にして歩いていた姿が、わけても眼の底に残っていた。「死骸? 死骸? 若衆武士の死骸!」――すると、鈴江にはその死骸に、見覚えがあるような気持ちがした。「誰だったろう? 誰だったろう?」――今にも記憶に浮かびそうであったが、浮かびそうで容易に浮かばなかった。「誰だったろう? 誰だったろう?」――と、この時駒雄の声が、追い立てるように聞こえて来た。
「火の手が盛んになりましたぞ! 鈴江殿お急ぎなさりませ」