Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme
これは人間に限らず、その嫌味な人間の作ったものなら、絵でも彫刻でも芝居でも何でも嫌味なのだ。ところでこの嫌味というのは大抵人間には必ずちゃんと存在しているものである。自分こそ嫌味はなかろうと思っていても、他人が見ればちゃんと存在していることが多いのだから面白い。その中でも嫌味な奴というのはそれをうんと持っていて隠し切れない男のことかもしれない、男に限らない女でもだが。
それは例えば人間の顔の真中に、鼻糞とか鼻の脂などが存在しているのと同じようなもので、それが素敵な美人であって、若くあるところの娘の鼻に必ず存在するところのものであるから悲しい。だから美人の要素としては鼻の中の掃除などははなはだ重要な事柄だろうと思う。
ある時、芸者が三人集まっての雑談中ふとどんな男を一生の相手として選んだら一番幸福だろうという問題が出た。するとその一人が私は隅々のきれいな人なら大丈夫だと思うと答えたそうだ。すなわち耳穴、鼻の穴、目くそ、歯くそ、フケの類、爪のあか、こんなものを蓄めている男は、不吉と不運の神様だということに話がきまったそうである。沢山の人間を取り扱っている女達の鑑別法もなかなか面白いものだと思ったことがある。