Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme
油絵と額縁
神経は太きが故に尊からず、また細きが故に尊からず、上等の地震計が一番尊いのだという格言があるわけではありませんが、総じて芸術の観賞というものはその神経の観賞でありまして、この観賞は人の心の観賞であります、墨色判断であります、八卦であります、人の心の何もかもが判明するのであります、したがって芸術がわかると、この世の中に不愉快の数がうんと増します。
しかしながら八卦見は自分の神経が一体どんなものかということは一向知らぬものであります。
(「マロニエ」大正十四年六月)
油絵と額縁
自分の気に入った作品は何とかしてそれに似合った額縁に入れたいと思う。人間が帽子を買うということでさえ随分しばらくは考えるものだ。世の中の人がまったく自分に似合った帽子を買って冠っているを見て常に私は感心しているのである。
紳士は紳士、婚礼や葬式の山高帽子、紙屑屋は紙屑屋、探偵は探偵、絵描きは絵描き、茶人は茶人、不良少年は不良らしく、各々その個性にしたがって、自発的に帽子の種類をちゃんと択んでいるから感心だ。またそのソフトや鳥打ちの凹まし方や冠り方等も、皆それぞれの注意が職業や趣味によって工夫されているようだ。