Japanische Klassiker mit Furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme
もっさりする漫談
その時彼女は臨月だった。
そのもの音に驚いた車屋のAが寒いのに飛び出して、つるべによって助け上げようとしている時、四、五日前から喧嘩していた仲仕の細君がまた飛び出して来た、そこで互に感じが悪いというので二人とも家へ引込んでしまったために、その翌朝フク子は蛸の足と共に浮き上っていた。怖るべきは足の誘惑である。
もっさりする漫談
関西には形容すべき言葉にして、特に訳のわからない複雑な感情と意味を含む処のものがかなりあるようだ。例えばややこしいとか、ぞけている、うっとうしい、しんどい、もっさりしている、はでな事とかいう風な言葉である。勿論日本の標準語の中へは這入りそうにもない地方的なものではあるが、慣れているわれわれの中ではそれらの一語で何もかもがいいつくせるので、大変便利だから変だとは思いながらもつい使ってしまうのである。
ややこしいという事を東京流に翻訳して見ると、この語の中に含む真のややこしさを表すだけの適当な言葉が見出せないのである。その意味は複雑というだけでもなく、ごたごたしているというだけのものでもない。西だか東だかあれかこれか、ほしいのか厭なのか、甚だもつれている処の、こんがらがった意味があるのである。