Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme
瀧
池
ただ流感の如く拡がってしまうのである。そして世界は何かしら動いて行くところが面白いといえる。
私はとにかく新時代の後からおそるおそるぞろぞろと追従して行くアッパッパ連と急先陣を承るところのモダンガールにすこぶる興味を持つ。
(「みづゑ」昭和三年十月)
瀧
あまり熱を発散しない火や光、あるいは透明体を眺めることはすこぶる、避暑となるものである。私は青いガラス玉を透して電燈の光を覗くのが好きだ。
とても美しく涼しそうな極楽世界を眺めることが出来る。蛍や人魂が夏に飛んでくるのも、西瓜やトコロ天が店さきに並ぶのもみな、半透明の誘惑であり結構な避暑のモティフである。瀧は水であってなおかつ光を兼ねている。瀧を遠望すると活動の映写口から出る白光の感じがする。そしてガラス玉であって水晶でもある。涼しいわけだと私はおもう。
池
私はあの東京の大地震の時、幸いにも恵まれた二個のドーナツを大切に抱いて、やっと一夜をすごしたことがあった。しかしその時、人間の世界には水分が一滴もなくなっていた。それで折角のうれしいドーナツも、乾いた海綿の如く口中に充満して私は悲しかった。以来私は一杯の水、一滴の雨水を結構と思うようになった。