Japanische Klassiker mit Furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme
日本から近ければ、海の家だとか云うて皆遊びに来ればすてきなんだが、遠いのでしかたが無い。
十二月三十一日
今日は、十二月の三十一日だ。カニューは夜の十時だが、日本ではもう元日の朝だろう。丁度今頃、お雑煮を喰ってしもうた処位かと思う。うまい事をしやがるな、一ぱい喰いたいなアと思う。今おなかも少しへっているのだ。今俺は、ストーブへまきをたいて、田舎の電気は暗いのでマメランプをともして、この手紙をかいているんだ。
お正月が来ても、いなかはシンカンとしたもんだ。何んのかわりも無いので、気ぬけみたいなもんだ。
三十一日と云えばずい分日本では忙がしい日だが、一向忙がしそうにしている奴も無い、常と同じだ。
もう大分ねむたくなって来た、もうねる。あすは元旦やが、マー近くのニースの町へでも出て、写真なと写してくる。そして何か見物でもしてくる。
此の間から写した写真の中で自分の肖像だけ送る。一枚は室内で帽子を被っている処だ。
どうせ二月の船で帰るのだから、あとの写真は送らずに僕がもって帰る。もうねむとなったからコレでやめる。泰弘はどうしているか。
一九二二年一月二日