Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme
花を作ることに関連して、いろいろ面白いことを云った。例えば、土の粗密の比と云うことなど。小さい種には土をこまかにする必要があり、大きい種に土をこまかくすると却って、比例で土が重くなり、工合わるし。その話を蟻などについて見るとよくわかる。蟻の土を掘る力に対する地面の粒は、それ丈小さくそれ丈軽い。人間の掘る地面はそれ丈多量だがそれ丈重い。若しそうでなかったら蟻などに地面が掘れるものではないだろう、等。
あとから国男来。三人で茶をのむところへAの兄帰。英男、私の足炬燵をひっくりかえす等、さわぎを演じ楽しく、六時少し前かえる。
夜、三人で青山六丁目に宵火事のあったあとを見に行った。往来が水でびしゃびしゃになり、やけた家の木組みが黒くぼんやり、そこだけ真暗な空に見える。こちら側に出した荷物がころがり、近所では、亢奮した風で、すしや酒を、手伝に来たものにふるまって居る。
夜、昨晩買って来たハナかるたを遊ぶ。Aの兄の性質の奥が見えいやになった。(自分の趣味では)消極に守って、三十二点以下で皆をくずそうとかかるのだ。いつでも。妙な陰性な男。
内閣総辞職。難波代議士は辞任した。