Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme
十月十二日
二人の子供はあの人がこんな子を持つかと思われた位。何となく寂しいような、云うに云われない、人間の人のよさをあわれに感じた。野上さん愈彼女の外へ外へと行く傾向に失望したらし。六年目の対面であった。
きのう、アンドレーフの「心」、上田敏氏訳を野上さんから借りて来る。心理的経過がぴしぴしと書いてある。
十月十二日(金曜)暴風雨
きのうは、午後三時すぎお清さんのところから帰ってから、一寸宅へよって後、清水町へ安藤さんを訪ねた。神経が疲れて居たと見え、逢初橋を間違えて八重垣町で降り、散々歩いた。安藤さんのところで思いがけず村瀬さんに会う。あとできいた話。リーベで結婚したのに、二人の生活も出来ない夫であるとのこと。安藤さんは私共四人の仲で一番すらりと心持が延びて居る。千谷さんは妙に嫁根性になり、元のように朗らかな軟み、感情のはずみがない。情熱が変に押えられた結果を考えると恐ろし。午後三宅さんのところへ行き、ひどい雨どしゃぶりになったが久しぶりで国男さんも林町へかえると云うので、濡れそぼけて四谷から青山を素通りして林町に戻った。
十月十三日(土曜)
青山へかえる。