Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme
九月十一日
all gone だ。実に果敢なく思われる。
日比谷から歩いたので八時近く林町着。
国男元気で血色よく元米で健康をそこねなかったのは何より。
九月十一日(火曜)
国男の話はまるで恐ろしかった。お貞さんも機敏に逃れば助ったのに! 季夫は母に抱きふせられて死んだのであった。咲枝さんが一馬さんに救い出されたのは驚くべきものだ。
引き出した死体を、壊れ板、トタンで、飢えた犬猫にあらされないように囲って花を供えたと云う光景、その場に居合わせはしなかったが涙の出るものがある。お貞さんのように咄嗟に死んだのはまだよい。被服廠あとでやけ死んだものの生きたがった心持を思うと、全く、囘向一遍南無阿彌陀仏を称えずには居られない。生きたい思いが、微かな声となって耳に響いて来るようだ。午後、A、大学へ来たかえりによる。又電車がなくなり三橋から歩く。二重橋前をぬけて。
父上、海上、郵船その他関係したビルディングの破損を苦しく思って居られる。ライトの帝国ホテルが倒れなかったのは不思議又、日本橋のある妙な形の建築も。吉川氏、歩いて研究。
九月十二日(水曜)
さい、弟が赤羽から千住へ行って居ると云うので、たずねに出かける。