Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme
五月九日
深く考えさせられる処が多い。真の自由と云うもの(精神的に)と流行するデモクラシーの関係。文学者の、此潮流に対する態度のわかれかた。その他、p.8
五月九日 曇
中央仏教会館の二階、ピースサロンに「クラルテ」翻訳記念会があった。珍らしく出席。此会の招待状を見ると、社会主義的傾向が強く、集る顔ぶれも異って居そうなので、出席する気になったのだ。婦人では三津木貞子氏と自分だけ。堺枯川、前田河広一郎、千葉亀雄、吉江孤雁、新居格氏その他。
食事などもひどく、ビールやサイダーは、仙台辺で出るフジビーアと云うのが出る。
堺氏「此あ相当ひどいんだろう」
誰か「うん、まあ相当にね」
〃 「おい、お前の国の産物だぜ。仙台だぜ」
高笑
堺氏、大阪で捕った時のことを一寸話す。心持のよい老人と云う感じがある。
予期通り、三土会などとは、まるで空気が違う。ああ云う才人の集り、悧口な者でない人間は俺たちの仲間に非ず、と云ったような全体の調子は此処ではなく、何処か雑駁なうちに、暖い気取らない心持が通って居る。家庭に不満な者、その他、心に苦しみを抱いて居る男女が、社会主義者の群に投ずるのは無理もない。