Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.193 Zeichen · 131 Bildschirme
私に、私の運命を語れ、
私の定業を告げよ
奇異な箇の生命は
尨大な宇宙の裡に浮遊し
異る箇と折衝し
時に明察を失って 心 狂うではないか
掌よ、いそげ
我が耳に わが命の道を告げて
世の終焉に準備させよ
我心は、鈍重なれども
その時の迫り、星の隕ちたのを見たのだ。
ああ、我に属し
而も その認識を超えた
わたくしの掌
よくぞ恐れなく
淡紅の肌膚 ふくよかであることだ!
五、二十二
故知らぬ 憂愁が心を喰み
わたくしは 涙するようだ。
何卒、わが生命に価値あらせ給え
なにとぞ わが日常に悦びあらせ給え
わが憐れなる情意は
あやしくも 一人の男子に捕われ 今や
飛翔しようと苦しくも羽搏く。羽搏けども
執縁は絶ち難く
又も地に据えられ
恥多き売物のように
無窮な時の前に並べられる
時は 醜をきらい 陋をさげすむ主だ
大らかな歩程をゆるめもせず 顧みもせず
眼を瞠るわが前を、過る。過て仕舞う。
背を向け 遠ざかり行く姿に眼ですがり
わが流す涙が
何で彼に痛痒を与えよう
全世界は 美に充ち輝きに満ち
哀れなわが弱心一つ
路傍に腐り果てようとも