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Japanische Klassiker mit Furigana

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みちくさ

道草

夏目 漱石

Lesen Sie 道草 (みちくさ) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.812 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

九十

死ぬのが当り前だといったように烟草の輪を吹いた。

九十

しかしこの不幸な女の死に伴なって起る経済上の影響は、島田に取って死そのものよりも遥に重大であった。健三の予想はすぐ事実となって彼の前に現れなければならなかった。

「それについて是非一つ聞いてもらわないと困る事があるんですが」

此所まで来て健三の顔を見た島田の様子は緊張していた。健三は聴かない先からその後を推察する事が出来た。

「また金でしょう」

「まあそうで。御縫が死んだんで、柴野と御藤との縁が切れちまったもんだから、もう今までのように月々送らせる訳に行かなくなったんでね」

島田の言葉は変にぞんざいになったり、また鄭寧になったりした。

「今までは金鵄勲章の年金だけはちゃんちゃんとこっちへ来たんですがね。それが急になくなると、まるで目的が外れるような始末で、私も困るんです」

彼はまた調子を改めた。

「とにかくこうなっちゃ、御前を措いてもう外に世話をしてもらう人は誰もありゃしない。だからどうかしてくれなくっちゃ困る」

「そう他にのし懸って来たって仕方がありません。今の私にはそれだけの事をしなければならない因縁も何もないんだから」