Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

七

手口は四人とも判で押したよう、寸髦の違いもありませんが、いずれも近々と傍へ寄ってやったところをみると、下手人はこの界隈に住んで、犠牲者達の顔見知りの者でなければなりません。それからもう一つの特徴は、殺されたのは十七から二十五まで、年にも身分にも少しばかりの開きはありますが、いずれも評判の美人で、十人並みと言ったのさえ、一人もありません。

その頃若い女が、夜分一人で外へ出るのが怖いような事を言うと、――ヘン、一かど美い女のつもりだから怖ろしいや――と言われたくらい、何しろ江戸中煮えくり返るような騒ぎです。

南町奉行朝倉石見守は、与力筆頭笹野新三郎を呼び付けて鞭撻すると、笹野新三郎は利助や平次をせき立てる有様、こう事件が深刻になっては、手柄争いどころの沙汰ではありません。

七

「親分、この四本の簪のうち、平打ちの二本だけは真物の銀だが、あとの二本は真鍮台に銀流しをかけた、とんだ贋物ですぜ」

「何?」

銭形の平次もこれには驚きました。四人の女を殺した四本の簪を役所から借り出して、顔見知りの飾り屋に鑑定して貰うと、この始末です。

しかし、銀流しと聞いて平次の心の中には、驚きの底にも一道の光明がサッと射し込みます。