Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

六

「…………」

「お柳は今じゃあんなに肥っているが、踊りの師匠上がりで、今でも塀外に一人や二人昔の狼連がウロついていない日はないという恐ろしい女、――もっとも肥ってはいるが、ちょいと可愛い顔だね、親分の前だが」

「何をつまらない」

「お村は病身で、二三日前から寝ていたそうです。それに御家人崩れの凄いのが付いているんだそうで、年増だけに世帯のたしに奉公しているんだって言いますぜ、いずれそのうちに、大徳屋がうんと取られるところだったろう――って言いますよ」

「お辰は?」

「親分が会って訊いて下さい。思いの外、あんなのが許嫁か何か持っているかも知れません」

「それでよかろう。それから、今日一日のうちに、コロリと様子の変った人間はないか、それを訊き出してくれ。朝燥いでいて、昼から滅入ったとか、昼まで滅入っていて、夕方から元気になったとか――、ともかく、真物の主人が殺されるまで一日の間に、様子の変った人間はなかったか、男でも女でも構わない、それを捜してくれ」

「親分、そいつは少しむつかしいね」

そう言いながらもガラッ八は、元の店の方へ取って返しました。

六

女三人の調べには、平次もさすがに手を焼きました。