Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme
第一一九項 白狐、蚕児を盗む
第一二〇項 オサキの実物
世に狐惑談多き中には、かくのごときの類もすくなくなかろうと思う。
第一一九項 白狐、蚕児を盗む
埼玉県および群馬県にては、もっぱら狐が蚕児を盗むと伝えている。その狐は一種異なりたる獣にして、通常オサキというが、信州にては白狐または管狐と名づけておく。その形、狐に似て色白く、尾は裂けていると申す。つまり四国の犬神、出雲の人狐、因幡のトウビョウと同一の迷信である。聞くところによるに、一夜のうちに蚕児がなくなっていることがある。そのときには、オサキが盗んだと申している。ある人の実験談を聞くに、己の家にて夜中蚕児のうせたことがあったから、その翌日、室内を隅から隅まで探ってみたれば、鼠が驚き走って逃げ出した。それゆえに、鼠の所業に相違ないという話をした。また、ほかの家にて蚕児を盗まれたとの届け出に対し、警官が出張して検閲せしときに、そのうせたる場所に鼠糞の残れるを発見したことも聞いている。よって、その所業は狐にあらずして鼠であろうと思う。
第一二〇項 オサキの実物
右のオサキ事件につき、数十年前『国会』新聞に出でたる報告を、参考のために左に抜抄しておこう。
目にみるべからずして、この害を被るもの世に多しと聞くは、オサキ狐なり。