Japanische Klassiker mit Furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lesen Sie おばけの正体 (おばけのしょうたい) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.925 Zeichen · 145 Bildschirme
第一二一項 天狗の呼び声
第一二二項 天狗の筆跡
つまり変形動物に相違ない。
第一二一項 天狗の呼び声
かつて余が、石州巡講中に聞き込みたる一奇談がある。太田町近在のある寺の住職が、容貌魁偉にして、大和尚の風采をそなえている。ある夏、邇摩郡の山間二里余り、村落のなき山路を夜十二時過ぎに通行し、途中路傍に大石が横たわってあるから、ここにて一休みすべしと思い、盤石の上に大アグラをかき休息していた。そこへ若いものが三人相伴って通りかかり、住職の前を過ぐるや互いに低声にて、「アノ大入道はなにものか、天狗ではなかろうか」という話がかすかに聞こえたれば、住職はこれはおもしろい、ひとつ彼らを驚かしてやろうと思い、大声にて「オー、オー、オー」と叫んだ。これを聞いて、かの若い連中は大いに恐れ、「天狗に違いない、早く逃げよ」とて、尻に帆で駆け出した。その後このことが天狗沙汰となり、一時その地方の大評判になったと住職の直話である。
第一二二項 天狗の筆跡
伊豆国天城山南、湯ヶ野温泉旅館に数年前、白髪長髯の一老翁来たり宿して、一夜のうちに襖に文字を書して去った。その文字はなにびとも読み下すことできず、昔の天狗文字に似たる筆法である。